2010年6月17日木曜日

Triumph。

私はバイクが大好きです。
現在2台ありますが、そのうちの1台、イギリスのTriumphというメーカーのバイクを紹介させてください。
今から約50年前のバイクです。
綴りが下着メーカーのトリンプと同じですが、トライアンフと読みます。

このメーカーは1950年代に栄華を極めました。
スティーブ・マックイーン主演の映画「大脱走」でマックーンが乗っています。

これはTR6という車種でしょうかね。
彼はプライベートでもバイクが好きで自分のトライアンフでバイクのレースに出たりもしておりました。

1956年、アメリカのユタ州、ソルトレイク、ボンネビルでトライアンフのエンジンを積んだバイクが世界最速を記録しました、確か時速300キロ以上だったと思います。
それを記念し1959年に発売された650ccのT120ボンネビル、当時の日本でもあこがれのバイクであったそうです。

今現在でもこのボンネビルをモチーフに日本メーカーのバイクのカスタムパーツが作られています。
トライアンフの650ccエンジンはそのシンプルな構造とエンジン性能から93年くらいまで日本のオートレースでも使われており、ギャンブル好きなおっちゃん達にはトライアンフと言えばオートレースというイメージがあるそうです。

当時ロンドンではトライアンフなどのバイクを乗りロックを愛し革ジャケットを着てリーゼントにした若者をロッカーズ、その対抗としてスクーターのベスパやランブレッタを乗りミリタリーコートで髪を下ろしたスタイルの若者はモッズなどと呼ばれておりました。
しかし60年代から国際レースでトライアンフは勝てなくなり、日本製の高性能な4気筒のエンジンを積んだHONDAに王座を奪われてしまいます、そう750cc(ナナハン)の登場です。
2気筒よりも4気筒エンジンの方がパワーも伸びも上なのです。
その後の業績はあまりぱっとせず1983年に経営難となり、経営母体が替わり現在のトライアンフになりました。
現在のトライアンフはロゴも当時と少し違いますし、車両の名前こそ引き継いでおりますがエンジンの設計は全くと言ってよいほど別物です。

なんで高性能な現代のバイクでなくわざわざ古いバイクに乗るの、と思われますが、私はやはり昔のトライアンフが好きです。
私はバイクの免許を取った時からトライアンフに乗りたいと思っていました。
今のバイクはFRPなどのプラスチックを多用していますが、これは鉄のパーツが多く、ライトの形やフェンダー(泥よけ)、エンジン造形がなんとも言えません。
パーツの精度の悪さもやはりイギリス人気質のいいかげんさが目立ちます。
そんなのも含めて好きです。
エンジン音もさることながら、排気音は品のある(個人的に勝手に思っています)音で遠くで聞いても、トラだ、というのは分かります。
この排気音で私は酒が呑めます。(You tubeで聴くのみ、飲酒運転ではありません)
今でもガソリンスタンドに行くと当時若者だったオッチャンに話しかけられ、ちょっとエヘンな気分となります。



Triumph(トライアンフ)
T110(タイガー110)
製造1958年式
イギリス製
排気量650cc
4サイクルOHV 2気筒
40馬力くらいだったか?

T120ボンネビルが2キャブであるのに対しT110は1キャブ、エンジンのピストンの圧縮比も若干小さいものを使用しているだけで、ほぼ造りは一緒です。
現行トライアンフモデルの数字は単なる型番ですが、当時のモデルのT120という数字は最高速度を示し、120マイル、つまり192km/h、T110なら176km/hということです。
ですが、そんなにスピード出したら振動でパーツが飛んでしまいますし、ハンドルが振動でしびれます。。。

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